将来の発展
研究、発展の主眼
一、発展の方向
1. 東アジア研究の専門化と多元化という目標を基に、学科や地域の垣根を越えた多様なカリキュラムを構築し、学際的な研究能力を有する専門教員を雇用して、国内.海外において影響力のある学術研究の実績を積み上げていくよう取り組んでおります。また、学生.教員比率(ST比、大学専任教員1人あたりの学生数)を適切に維持しながら、教育の品質を高め、学生が多様な専門科目を履修できるよう図っております。
3. グローバルモビリティ(global-mobility)を有する優れた人材を育成するために、本学科は、学生の語学力を重視し、一部の科目では英語で授業を行い、日本語、韓国語などの語学科目も開設しております。それだけではなく、本学の全学共通科目で開設されているマレー語、タイ語、及びベトナム語などの東南アジア語学科目を履修することも強く推奨しております。さらに、卒業の要件として、外国語能力の基準も設けられており、学生が意欲的に外国語学習に取り組めるよう後押ししております。
4. 国家・社会の発展に関する国の政策方針に応じて、本学科は、国内および海外の大学または研究機関と積極的に提携し、協力関係を構築しております。本学科は、106学年(2017年8月)から博士課程を開設し、東アジア研究を志す学生に学術研究能力を磨く場を提供するとともに、学部生の基礎学力と実務応用能力を強化し、修士課程の大学院生に必要とされる独立研究能力を育成しております。
5. 本学科は、積極的に国際化を図り、海外の一流大学や著名な研究機関と協定を結び、海外の学生や学者を惹きつけ、国際的な評価を高めようと努力しております。また、国内外の学術世界での影響力を高めて、東アジア研究の分野においてリーダーシップを取れるようになることを目指しております。
6. 台湾本土での研究および実践を重視して、社会的に影響力があり、人々の役に立つ専門知識と能力を身につけた人材を育成し、チームワークの経験を積み上げて、さらに「グローバルな視野をもってローカルで実践する」という理想の実現を目指します。
二、発展の主眼
本学科は、東アジア地域における人文社会科学研究に関するテーマに着目し、地域研究と教学の中心拠点となること、そして独立して、東アジアの思想・文化資産とその応用、東アジアの政治・経済と地域発展の研究に携わることのできる基礎研究能力を有する学生を育成することに重点を置いております。
1. 短期的には、東アジアの思想・文化資産とその応用、東アジアの政治.経済と地域発展などの研究に重点を置き、学士.修士.博士、それぞれの課程に対応した適切な教育目標を設定して、充実したカリキュラムを構築することを目指します。特定の研究テーマに携わる研究センターを設立し、東アジアに関する研究の発展を推進します。
2. 中期的には、特別専門研究室を設置し、研究成果を生かして、各種のデータベースを構築します。専門的研究に従事できる人材を育成し、海外の大学と提携して「ダブル.ディグリー(複数学位)」制度や単位互換制度を導入したカリキュラムを整備していきます。また、既に高い学術的評価を得ている学術ジャーナル『台湾東亜文明研究学刊』を持続して運営し、各分野の研究成果をまとめ、紹介いたします。
3. 長期的には、国内さらに東アジア地域において指導的地位にある学術研究組織となり、理論研究と地域的実践を統合し、競争力を持つ人材を育成し、理論研究と実務体系が結びついた学術組織を構築して、国家・社会の発展に寄与し得る建設的な意見を提供できるように取り組みます。
◆まとめに
1. 教員に関しては、本学科は、教学、研究そして公務いずれをも重視し、教員の専門的学職.教養が時代の趨勢に合致するともに、また教員各自が知識人としての社会的役割と責任を果たすべく期待しております。
2. 学生の育成という方面では、本学科は、「独立した思考能力、積極的な進取の精神、優れたチームワーク精神、国際的な広い視野、良好な品格と徳性」を具備した優秀なエキスパートを育成するように努めております。
3. カリキュラムの編成においては、東アジア関連領域の分析と研究を重視し、学生の東アジア各国の文化や政治経済についての専門知識及び能力を高め、台湾の政治.経済、国家並びに産業の今後の展望、及び政府が国際化を推進していく上で必要な学術的基礎並びに実務的常識を提供し、学生が進学や就職する上での必要性に応じて、外国語能力の訓練を強化し、学生の社会的競争力を高めるよう図っております。
4. 学術研究及び実務応用方面では、本学科の研究領域は、漢学(東アジア漢学並びに国際漢学)、東アジアの歴史.文化.思想.政治.経済貿易などの関連分野を包括し、東アジア地域を拠点としつつ、国際漢学、東アジアの文化.思想.マーケット情報の収集、分析並びに応用能力の育成を重視し、また、それに関連した活動を実施し、産.官.学.研上の情報データと技術交流を増進するとともに、本学科の国際化のレベル、国内外における地位を高めるよう志しております。